福島からの想いを届けます。

桑名子ども学習支援ボランティア「こだま」のスタッフです。

今日は雨ですので、登下校はいつも以上に気を付けて下さいね。

 

先週の土曜日、写真のような講演会が行われました。

私はボランティア活動をして1年程度の駆け出し(年はとってますが笑)ですので、是非聞きたい!と行って参りました。

 

テーマ:「制度のスキマとソーシャルアクション」

講師:NPO法人KAKEKOMI代表 鴻巣 麻里香さん

主催:NPO法人 太陽の家

 

約1時間30分に及ぶ密度の濃い内容で全てをお伝えしきれませんが、ポイントをお話したいと思います。

 

制度がスキマを作る

 

福祉上の制度や社会的弱者救済の為の様々な制度がありますが、大半は自ら手を上げないと(申請)その制度を活用することが出来ません。例えばシングルマザーがパートを掛け持ちしている状況下で、平日の9:00~17:00に役所に行って数時間かけて自らの状況を説明し、申請用紙を書き終えることが出来るのか?という問いかけがありました。

 

確かにかなり難しいかもしれません。休みは自由にとれない先も多いですからね。せっかく救済制度があったとしても、そこに行けないという現実。

さらに制度すらも知らない、知る余裕がない方もみえます。そうなったら何も頼る手立てがなくなりますね・・・。

 

そもそも自分の困った状況をどこに、誰に伝えればいいかもわからない。助けを求める事自体に抵抗がある人達。

 

行政は救済制度を活用してと思っているでしょうが、このような制度のスキマに落ちた方、本当に困っている人に届かない現実を知りました。

 

社会構造に目を向ける

 

鴻巣さんは福島でNPO法人KAKEKOMI(かけこみ)の代表として、地域の子ども達や不遇の女性の支援をされています。

具体的には子ども食堂、シェアハウスなどで、裏メニュー?としてお悩み事の相談と援助もしておられます。

 

前述したような「どこに、誰に助けを求めるか?」という根本的な問題の窓口になる活動で、あるそうでない非常に良い仕組みだと感じました。

 

鴻巣さんは、

 

「目の前のヘルプに対応して行動する事も大切ですが、それを作り出している”構造”に目を向けてなくてはならない」と仰ってみえました。

 

確かに発生したお困りを救う事も非常に大切ですが、それを生み出している構造そのものを改善しないとダメ。いつまでたってもなくならないわけですね。

 

しかし構造を変えるのは簡単ではありません。行政、政治、法律を変えることは必要条件になります。

根本的な発想と動きをする必要性を、強く感じました。

 

 

子ども学習支援ボランティアについて

 

現在私たちは「学校でもなく塾でもない第三の場所」として子ども達の学習支援ボランティア活動をしています。

学校で勉強につまずいたり、何らかの理由で塾に行きたいけど行けなかったり、家では勉強出来ない環境の子ども達の居場所を作りたい、学びの楽しさを感じて欲しいという想いで活動しています。

 

コロナの影響で来てくれる生徒数は減りました。想いを実現するのはまだまだの状況でもあります。

でも想い出したように来てくれる子ども達、宿題を終えてトランプを楽しそうにする子ども達を見ていると、頑張ろうという気持ちになります。

 

生徒さんと共に、ボランティアさんも募集しています。勉強を教えるというとハードルが高そうですが、見守っていて頂けるだけでも有難いので、是非見学にお越しください。

 

最後になりましたが、ご講演頂いた鴻巣様、開催元の太陽の家様、貴重な気づきを頂き誠にありがとうございました。

この先の活動の励みにさせて頂きます。